


ドバイ:米宇宙航空局(NASA)が23日に公開した新たな写真において、UAEの探査機「ラシード」が月面に衝突した地点が特定された。
日本のispace社の着陸船「HAKUTO-R」に搭載されていた探査機は先月、着陸船と管制センターとの通信が途絶えた後に不時着した。
NASAの「ルナー・リコネサンス・オービター」が衝突地点周囲の画像を10枚撮影したが、その一部では大きな残骸が辺り一面に散らばっているのが確認できる。現場の撮影や月面の変化の特定には狭角カメラが使用された。
ispaceはミッション失敗の理由を詳細に説明するため、26日に記者会見を開く予定。初期調査においては、着陸を試みている最中に推進剤が減り、その後の降下速度が上がりすぎたとされている。
調査からは着陸船が降下中に燃料切れとなった可能性が示された。そのためにエンジンが停止し、衝突につながったようだ。
ラシードは月面に地球時間で14日間滞在し、地質調査のために写真を撮影する予定だった。
ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターはすでに、2代目の探査機「ラシード2」に取り組んでいる。