東京:「おわら風の盆」は300年の歴史を持つ日本の伝統的なお祭りで、豊作を祈願するために9月の最初の数日間に富山市八尾地区で行われる。
日本の伝統的な祭りは日本全国から多くの観光客を惹きつけるが、この富山の祭りには3日間で約20万人が集まる。
観光客は、胡弓や三味線といった日本の伝統的な弦楽器が奏でる、少し哀愁を帯びた音色に合わせて優雅に動く踊り手たちを3日間にわたって見物する。
この祭りはもともと、五穀豊穣と末永い繁栄を祈願するために創始された。日本人は台風や洪水など、多くの自然災害に直面してきた。おわら風の盆は、300年以上前に、風を鎮め、収穫の時期に農作物を荒らす災難から免れることを祈ったことが起源である。
この祭りは地元の人たちだけが踊りを披露する地域行事である。麦わら帽子、息の合った動き、お揃いの着物など、おわらの女性たちはこの祭りを有名で華やかなものにしてきた。舞台での踊りや膨大な数の提灯が、夜になると幻想的に雰囲気を盛り上げる。