
岸田文雄首相は10月5、6両日に東京都内で開かれる連合定期大会に出席する方向で調整に入った。複数の関係者が27日、明らかにした。自民党政権の首相が参加するのは2007年の福田康夫首相以来16年ぶり。賃上げに取り組む姿勢を訴えるとみられる。
首相は4月、連合主催のメーデー中央大会にも現職首相として9年ぶりに出席。今月には連合傘下の電機連合出身で、国民民主党副代表も務めた矢田稚子元参院議員を首相補佐官に起用するなど、連合に接近している。
首相は大会で、近く策定する経済対策で「持続的賃上げ」に取り組む考えをアピールする見通し。次期衆院選をにらみ、立憲民主、国民民主両党を支援する連合に秋波を送り、野党を分断する思惑もありそうだ。
時事通信