ワシントン: 日本と米国、欧州諸国の首脳らは3日午前(日本時間同日夜)、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、電話協議を行った。ホワイトハウスが明らかにした。バイデン米大統領は参加国首脳らに対し、ウクライナへの支援を継続する姿勢を改めて表明。日米欧の結束を確認したとみられる。
協議はバイデン氏の呼び掛けで行われ、日本からは岸田文雄首相が出席。スナク英首相やドイツのショルツ首相、ポーランドのドゥダ大統領らも参加した。
米議会上下両院は9月30日、2024年度の本予算案の審議を先送りし、11月半ばまでのつなぎ予算案を可決。政府機関の閉鎖を回避したものの、野党共和党がウクライナ支援継続に反対し、つなぎ予算には支援関連が盛り込まれなかった。
バイデン氏は今月1日、ウクライナ支援について「いかなる状況でも中断は許されない」と述べ、継続する構えを表明。侵攻長期化に伴い、各国で「支援疲れ」が目立ち始める中でも支援を続ける立場を鮮明にしており、協議でもこうした考えを説明したもようだ。
時事通信