
エルサレム:パレスチナのイスラム主義組織ハマスが衝撃的な越境攻撃を開始して以降、同組織との戦闘で死亡したイスラエル軍兵士は少なくとも169人に上る。同軍が11日に発表した。
イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は記者団に対し、「今朝の時点で、戦死したIDF兵士169人の遺族に知らせを届けた」としたうえで、拉致されガザ地区に連れ去られた60人の人々の家族とも連絡を取っていると述べた。
また、過去2日間にはガザ地区からの戦闘員による新たな侵入は報告されていないとしながらも、殺害された襲撃者「数百人の遺体」がまだ境界地域から撤去されていないと述べた。
「これは、この地域での戦闘の規模を示している」とハガリ報道官は言った。
「彼らはこの地域を制圧するつもりだった。襲撃の後にガザ地区に戻るつもりはなかったのだ」
「現地にはまだ何人か残っている(…)我々はこの1日で18人のテロリストを殺害した」
イスラエルは、ハマスが7日に開始した残忍な攻撃によって揺さぶられている。イスラエルの75年の歴史上最悪のものとなった今回の攻撃では、少なくとも1200人のイスラエル人の死亡が確認されている。
イスラエルは人口密度の高いガザ地区に対し空爆や砲撃で報復し、1055人を殺害した。