
東京:タイを訪問中の上川陽子外相は木曜日(現地10月12日夕方)、エジプトのシュクリー外相と電話会談し、パレスチナ・イスラエル情勢について協議した。
上川氏は、パレスチナ・ガザ情勢を深刻な懸念を持って注視していると述べ、ガザ地区からエジプト側へ退避を希望する邦人がいた場合の支援を求めた。
日本の外務省の声明によると、上川氏はハマス等のパレスチナ武装勢力による「今般のテロ攻撃」について、罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐は、いかなる理由であれ正当化できないと非難。極めて多くの罪のない一般市民が犠牲となっていることに非常に心を痛めており、人質となっているイスラエルの人々が一刻も早く解放されることが重要であることを強調した。
上川氏はエジプトの外交努力に謝意を表し、日本としても事態の沈静化に向けて様々な関係者と対話を続けており、引き続きエジプトと協力していきたいと伝えた。
シュクリー氏は現地情勢に対する深刻な懸念を共有すると応じ、エジプトの外交努力を説明。エジプトは、日本人が出国する際に必要な支援を提供する用意があるとも述べた。
両相は、引き続き連携して事態の沈静化に取り組んでいくことを確認した。