
政府は、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くイスラエルから邦人を輸送する自衛隊機に、韓国人も搭乗させる方向で調整に入った。関係者が19日、明らかにした。これに関し、松野博一官房長官は記者会見で「余席が生じる場合も想定し、他国に希望の有無を聞いている」と述べた。
政府は邦人退避に備え、イスラエルの隣国ヨルダンと、自衛隊の拠点があるアフリカ東部ジブチに、自衛隊機計3機を派遣。週内にも輸送を開始する方針だ。松野氏は「現地の情勢は緊張度を増している。状況の推移を見極めながら、邦人の安全確保に万全を期す」と強調した。
韓国は先に、自国民の退避のために派遣した軍輸送機に、日本人51人を搭乗させた。政府関係者は、岸田文雄首相が韓国側に自衛隊機への搭乗を打診するよう指示したと説明。「韓国には助けてもらった。空席があれば提供する」と述べた。
時事通信