キャンベラ:自民党の麻生太郎副総裁は13日、訪問先のオーストラリアの首都キャンベラで、ウォン外相、マールズ国防相と相次いで会談した。インド太平洋地域で覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、日豪の安全保障分野の一層の協力強化を確認したとみられる。
日豪間で自衛隊と豪軍の往来を容易にする円滑化協定が8月に発効したことを踏まえ、一連の会談では2国間協力の深化を巡り意見を交わした。麻生氏は日米豪インド4カ国の枠組み「クアッド」を通じた協力の推進も呼び掛けたもようだ。
麻生氏はこの後、豪日議員連盟の所属議員と懇談し、「中国が台頭して(国際情勢が)大きく変化する中、日豪関係はかつてないほど強くなっている」と述べた。13日夜にはシンクタンク「豪国際問題研究所」の会合で講演する。
時事通信