
天皇ご一家は1日、2024年の新年を迎えられた。天皇陛下は年頭に当たっての感想を、宮内庁を通じて文書で公表。自然災害や物価高などに触れ、困難を抱えている人々を案じ、「助けを必要としている人々のために、支援の輪が広がっていくことを願っています」とつづった。
世界にも目を向け、戦争や紛争で多数の人命が失われていることに心が痛むとし、「平和な世界を築くために、お互いの理解に努め、協力していくことの大切さを改めて感じています」と記述。「新しい年が、我が国と世界の人々にとって、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります」とした。
天皇、皇后両陛下は1日、皇居で新年祝賀の儀に臨む。2日は上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻ら皇族方と共に新年一般参賀に出席する。
両陛下は今年、5月の全国植樹祭など四つの主要地方行事で、岡山、佐賀、岐阜、大分各県を訪れる予定。国際親善では20年に予定され、コロナ禍で取りやめとなった英国訪問も検討されている。
長女愛子さまは今春、学習院大を卒業。秋篠宮家の長男悠仁さまは9月に18歳の誕生日を迎え、成年皇族の一員となる。
時事通信