日韓対話、テレビ会議で合意＝入国制限強化で出張困難に

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07 Mar 2020 01:03:04 GMT9

日韓両政府は６日、ソウルで１０日に開催する予定だった輸出管理に関する政策対話をテレビ会議方式に切り替えることで合意した。日本は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、来週以降、韓国からの入国制限を強化する方針で、幹部らの韓国出張が困難になった。経済産業省が正式に発表した。

政策対話は昨年１２月以来で、日本が昨年夏に半導体材料３品目の対韓輸出管理を厳格化してから２回目。韓国が求める厳格化措置の早期解除に向けて歩み寄れるかどうかが焦点で、経産省と韓国・産業通商資源省が局長級の対面協議を予定していた。

日本政府は５日、新型肺炎の拡大を防ぐため９日以降、中国と韓国からの入国者を２週間、事実上隔離する水際対策を決めた。経産省は幹部らをソウルに派遣すれば、帰国後に対象となり業務に支障が出るとみて、テレビ会議実施へ韓国側と調整していた。　

韓国の担当閣僚は６日午前、日本の厳格化措置解除に向けて「政策対話での実質的な進展と成果」に意欲を示した。ただ、経産省幹部は「状況は大きく変わっておらず、打開は難しい」との見方を示している。

日韓は２０１６年夏まで対話を継続していたが、徴用工問題などで関係が悪化したため中断。その後互いに歩み寄り、昨年末に約３年半ぶりに再開した。

新型肺炎が各国で広がる中、中国の習近平国家主席の来日が延期されたほか、４月開催予定の２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議も電話による協議に変更されるなど、多くの国際会議が見直しを迫られている。

JIJI Press

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