
8日午後3時20分ごろ、東京都文京区目白台にある田中角栄元首相の旧邸宅で、目撃者の男性から「煙が出ている」と119番があった。木造2階建て住宅約800平方メートルと、敷地内の雑木林が延焼中で、東京消防庁が消火活動をしている。けが人や逃げ遅れなどはないとみられる。
旧邸宅は、目白通り沿いの一等地にあり、「目白御殿」と呼ばれた。広大な敷地内には母屋や事務所、ニシキゴイが泳ぐ池などがあり、ロッキード事件で元首相への請託が行われた舞台でもあることから、元首相の権力と金脈の象徴とされた。
警視庁大塚署によると、敷地内の建物には現在も複数人が住んでいるとみられ、出火原因などを詳しく調べている。
現場は都電荒川線早稲田駅から北約450メートルのマンションなどが立ち並ぶ地域。
時事通信