
静岡県の諸田洋之県議(53)=無所属=は9日、県庁で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で品薄状態が続くマスクを大量にネットオークションに出品し、約888万円の売り上げを得ていたことを明らかにした。諸田県議は「判断が適切でなかった」と謝罪した。
自身が経営する雑貨の輸入販売会社にあった在庫を売ったもので、「転売ではなく暴利も得ていない」と説明。売り上げは県に全額寄付し、県議は続ける意向を示した。会社の代表取締役は辞任するという。
諸田県議によると、約10年前に仕入れた1セット2000枚のマスクを2月4日~3月6日の間に89回出品し、約888万円を売り上げた。最高落札金額は17万2368円(1枚当たり約86円)だった。諸田県議は「市場価格に任せるため(出品者が決める)即決価格は設定しなかった」と述べた。
JIJI Press