
ニューデリー: アフガニスタンのNGO「アフガン記者センター」(AFJC)は21日、共同通信の現地記者が首都カブールで、イスラム主義組織タリバン暫定政権に拘束されたと発表した。共同通信によれば、拘束されたのは同社カブール支局助手のアフガン人男性。
AFJCや共同通信によると、記者は17日に暫定政権の情報部門に呼び出されて拘束された。翌18日、カブールにある共同通信の支局へ連れて行かれ、パソコンやカメラのほか、所持していたスマートフォンも押収された。
AFJCは「拘束を強く非難し、即時かつ無条件での解放を要求する」と主張。メディア弾圧をやめるよう訴えた。共同通信は「状況の確認を急いでいる」としている。
2021年8月に実権を掌握したタリバンは、暫定政権に批判的な報道を許さず、記者を拘束したり暴力を振るったりするケースが後を絶たない。タリバンによる締め付けと経済悪化のため、アフガン国内での活動を停止する報道機関は多い。
時事通信