
能登半島を襲った地震の影響で休校が続いていた石川県輪島市の小中学校のうち、3校が24日、学校を再開した。スクールバス運行事業者が被災したため、徒歩や保護者の送迎などで登校できる児童や生徒が集まり、「友達に会えるのが楽しみ」と笑顔を見せた。
市教育委員会などによると、この日再開したのは、門前東小、門前西小、門前中の3校で、計63人が登校した。当面は午前9時から正午ごろまでで、3校合同で門前東小の校舎を使用する。登校できなくても欠席扱いにはならない。
24日は通常の授業形式ではなく、自己紹介やお互いに声を掛け合う時間を設けるなどし、心のケアを重視するという。
門前西小4年の高功之助君(9)は「友達に会えるのがうれしい。ボール遊びがしたい」と学校再開を喜んだ。自宅近くの避難所に身を寄せる門前中2年の山崎智央さん(14)は「久しぶりに友達と話せるのが楽しみ」と語った。
門前東小の鰐渕夏以校長は「子どもたちの元気な姿を見られてうれしい。人とつながるって良いなと思ってもらえる学校を目指したい」と話した。
輪島市では市立小中12校が地震で休校になった。市教委は1月下旬にもさらに小・中1校ずつの再開を予定し、準備を進めている。残る7校については、再開時期や使用する校舎も未定という。
時事通信