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北陸電、停電ほぼ復旧=電力各社が支援、道路寸断課題も―能登地震

一方、土砂崩れなどで道路の被害が大きい石川県輪島市や珠洲市では完全復旧に時間がかかる見通しで、約2500戸で停電が続いている。(AFP)
一方、土砂崩れなどで道路の被害が大きい石川県輪島市や珠洲市では完全復旧に時間がかかる見通しで、約2500戸で停電が続いている。(AFP)
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31 Jan 2024 07:01:14 GMT9
31 Jan 2024 07:01:14 GMT9

北陸電力は31日、能登半島地震で約1カ月にわたり続いていた停電が、立ち入りが困難な一部地域を除き「おおむね復旧した」と発表した。電力各社は延べ約4600人を派遣し、復旧作業を支援。一方、土砂崩れなどで道路の被害が大きい石川県輪島市や珠洲市では完全復旧に時間がかかる見通しで、約2500戸で停電が続いている。

北陸電管内では1月1日の発災後、最大約4万戸超の停電が発生した。北陸電は、31日時点で輪島市や珠洲市でも「約9割に電気を届けられている」と説明している。

電力各社は、北陸電からの正式要請を待たずに派遣準備を進め、1月3日から現地での活動を開始。幹事役を務めた関西電力が、北陸電から聞き取った必要な人員や資機材を各社に迅速に発注する体制を取った。
こうした電力会社の協力は2020年に策定した「災害時連携計画」に基づく。過去の災害派遣で生じた混乱を踏まえ、平時から連絡体制を整備するとともに、電源車や工具の規格、作業マニュアルの統一化も進めてきた。

ただ、能登半島地震では道路の寸断で被災地にアクセスできず、16年の熊本地震や18年の北海道地震に比べても復旧期間が長期化する課題も浮上。業界団体の送配電網協議会は「今後検証を進め、改善点があれば反映していく」と話した。

停電の長期化で多数の携帯電話基地局が機能を停止し、広範な通信障害も発生した。通信各社が移動基地局車を投入したことなどにより、障害は大部分の地域で解消。NTTドコモでは能登半島北部のサービス提供エリアの9割超で通話やデータ通信が可能になった。しかし、道路寸断で立ち入りが難しい地域では復旧の見通しは立っていない。

時事通信

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