
東京:岸田政権の支持率がさらに落ち込む中、日本で次の首相が誰になるのか観測する声も聞かれるが、TBSの世論調査によると上川陽子外相が3位に浮上した。
「次の総理にふさわしい人」について、ベテラン政治家の石破茂氏が18.4%で1位、次に小泉純一郎元首相の息子で人気がある小泉進次郎氏(14.3%)が2位となったが、3位に上川氏(9.5%)が急浮上したことは若干の驚きをもって受け止められている。岸田文雄首相は7位だった。
日本ではこれまで女性が首相を務めたことがなく、上川氏は9月の外相就任以来、多忙な中、目に見える形で外相としての能力を証明してきた。彼女は名門の東京大学を卒業し、ハーバード大学大学院に留学した経歴を持つ。
皮肉なことに、失言が多い麻生太郎副総裁が「このおばさんやるね、そんなに美しい方とは言わんけれども」と卑下した発言をしたことで、上川氏の人気が上昇した。
上川氏は麻生氏の発言を否定せず、同僚の愚かさを重要視しなかった。これは評論家から称賛される戦術となった。彼女は「世の中に様々な意見や考え方があるのは承知しているが、一意専心、脇目も振らず努力を重ねていく」と語った。
上川氏は2000年に衆議院議員に初当選し、2007年に少子化・男女共同参画相、法務相を3度務めた。また2024年1月、紛争予防と平和構築への女性参加を奨励するWPS(Women, Peace and Security)プログラムを開始。
岸田内閣の支持率は23.7%と最低を更新した一方、不支持率は1月の調査から3.8ポイント上昇、過去最高の74.2%となった。