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フーシ派、イエメン商人による政管区の港利用を阻止

2022年5月28日、フーシ派が支配する西部のホデイダ港の荷揚げドックを写した写真。(AFP/File)
2022年5月28日、フーシ派が支配する西部のホデイダ港の荷揚げドックを写した写真。(AFP/File)
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14 Feb 2023 05:02:28 GMT9
14 Feb 2023 05:02:28 GMT9
  • 数百台のトラック、大量の物資や燃料を積んだタンカーが、フーシ派支配地域の外で立ち往生している。
  • 貿易業者は、フーシ派が支配する西部のフダイダ港を経由して商品を輸入するよう、嫌がらせをしていると非難している。

サイード・アル・バタティ

ムッカラー、 イエメン:政府が決定した関税為替レートの引き上げに抗議すべく、地元の業者が政府管理課にあるアデン港を経由して商品を輸入するのをフーシ派が阻止したため、大量の物資や燃料を積んだ数百台のトラックやタンカーがフーシ派支配地域の外で立ち往生している。

地元メディアの報道、目撃者、政府関係者によると、フーシ派の禁輸措置を破ってアデンや他の政管区の港から商品を輸入したことを受け、商品や燃料を運ぶ車両の行列が、タイズ州、アルバイダ州、ダレ州、サヌア州にあるフーシ派の税関を経由してフーシ派の支配地域へ進入するのを阻止したという。

SNSの写真や動画には、アルラヒダ、ネヒム、アファールのフーシ派が配置した検問所の前に、コンテナ、鉄鋼、ガソリンなどを運ぶトラックの大行列が並んでいる様子が映し出されていた。

ある動画ではトラック運転手が「私たちはサヌアの権威だ。廃墟いる。恥を知れ。出てきて私たちに話をしろ」と、アルラヒダのフーシ派が管理する税関施設の外で大声で叫んでいた。

フーシ派支配地域の貿易業者らは、政府管轄地域から品物を輸入する際にフーシ派から課される手数料が増加していることに不満を抱いている。

業者らは、西部のフダイダ港を経由して商品を輸入するよう、フーシ派が嫌がらせをしていると非難している。

匿名希望の政府関係者はアラブニュースに対し、「フーシ派は現在、商業貨物が新たな関税規則に沿って手続きされる場合、フーシ派の支配地域への進入を禁じています。その結果、複数のトラックがそれぞれの側の港に到着するまでに、何日もの遅れが生じているのです」と述べた。

1月、国際的に認められているイエメン政府は歳入を増やすため、他の経済対策と同時にドルの関税レートを500イエメン・リアル(2ドル)から750イエメン・リアルに50%引き上げた。

イエメン南部の石油施設に対するフーシ派の無人機攻撃により、主要な収入源である石油の輸出が停止し、政府は破産寸前の状態にある。

この決定はイエメン国民や専門家の怒りを買っており、専門家は商品や燃料の価格高騰を警告している。

この決定を受け、イエメン議会は政府に対し、汚職の効果的な取り締まりや地方の歳入の徴収など、国民に負担をかけない歳入増加のための代替方法を模索するよう要請した。

先週、アデンの裁判所はイエメン政府に対し、政府関係者が手続きに参加するまで、関税為替レート引き上げの決定を停止するよう命じた。

この裁判所の命令は、地元のジャーナリストと弁護士が政府を訴えたことを受けて出された。

先述のイエメン政府関係者はアラブニュースに対し、こうした圧力はあるものの、レート引き揚げは税収を得るための唯一の選択肢であるため決定を撤回することはないと述べ、さらにこの動きの背後には国際社会があると述べた。

「我々はこの改革を継続します。 なぜなら代替案は印刷貨幣の発行停止であり、通貨の切り下げを含む未曾有の経済崩壊を招くことになるからです」と同政府関係者は述べた。

また「石油の輸出はかつてこの国の歳入の80%を占めており、この損失を長期的に補う方法はありません」と続けた。

政府を訴えたアデン・アル・ガド紙の編集者であるファテヒ・ビン・ラゼルク氏は、イエメン政府が国民の圧力に逆らい、関税為替レートの引き上げ決定を行うと予想していたと、アラブニュースに語った。

「訴状を提出した時、とりわけ国の最も重要な収入源である石油輸出の利益が失われた後だったため、政府は引き下がらないだろうと確信しながらも、今回の決定を違法としたいと思ったのです」とビン・ラゼルク氏は述べた。

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