リヤド：UAE投資省はヨルダンとの間で、重要分野における投資協力の枠組みの確立を目的とする20億ドル規模の了解覚書を締結した。

エミレーツ通信（WAM）によると、この了解覚書が対象とする投資分野には、両国間の永続的な戦略パートナーシップの強化に重点を置いたインフラや開発のプロジェクトが含まれる。

この了解覚書には、UAEのモハメド・ハッサン・アル・スワイディ投資相と、ヨルダンのゼイナ・トーカーン計画・国際協力相が署名した。

さらに、アブダビ開発ホールディング社（ADQ）が、共同投資ファンド設立のためのヨルダン投資ファンドとの戦略パートナーシップ協定を締結した。

このパートナーシップは、ヨルダンおよび地域において持続可能な開発イニシアティブを強化することに対するADQのコミットメントを反映している。

アル・スワイディ大臣は次のように述べた。「我々は、集団的成長と経済的繁栄の実現に向けたパートナーとの協力強化に取り組んでいる。今回の了解覚書は、ヨルダンにおける協力と投資を強化し、UAEとヨルダンの間の友好関係を強固にすることへの我々の意欲を反映するものだ」

「ヨルダンの兄弟たちと協力して新たな機会を探索し、より明るい未来を作り、両国の成長を実現できることを楽しみにしている」

トーカーン大臣は次のように述べた。「この了解覚書は、両国間の深い歴史的関係を強化する機会となる。また、両国の経済的繁栄の推進に対する共通のコミットメントを強調するものでもある」

「協力と知識交換を通して、ヨルダン国民とUAE国民の利益となるイノベーションと成長への道を開けると期待している」

両国はこの了解覚書を通して、再生可能エネルギー、産業プロジェクト、製造、運輸、製薬、食品製造などの分野に特に重点を置きつつ、二国間投資を強化しGDPを底上げするための機会を探索しようとしている。

非石油貿易が急増

WAMによると、UAEとヨルダンの間の非石油貿易額は過去10年間で138%増加し、2013年の69億ディルハムから、2022年末には164億ディルハム（44億7000万ドル）に達した。

過去1年間では、2021年の112億ディルハムから46.4%増となっている。

ヨルダンにとって、UAEは非石油貿易相手国の上位5ヶ国に入っている。一方UAEにとって、ヨルダンはアラブ世界における最重要貿易相手国の一つである。

相互投資総額は約200億ドルと推計される。

そのうえ、UAEではヨルダンの商標が1908件登録されており、7つの主要な分野において20の商業代理店と34の登録企業が事業を展開している。

UAEは、ヨルダンとの経済協力を発展させること、そして先進技術やデジタルトランスフォーメーション応用をはじめとするイノベーションと知識に基づく新しい経済の基礎となる柱を形成する分野へと協力を拡大することに取り組んでいる。

これは、より進んだ指標と繁栄の実現に貢献するものであり、両国の利益のために協力を強化し貿易と協力のチャンネルを増やすという両国の共同意志を反映している。

両国間の合同経済委員会は、貿易と投資の流れを強化し、極めて重要な経済分野の成長に貢献し、貿易の流れの増加と両国間の経済協力の発展につなげるうえで、要となる役割を果たしている。