ソウル】岸田文雄首相は金曜日、ソウルで行われた尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領との首脳会談で、韓国との関係改善の勢いを維持するよう呼びかけた。
岸田首相は、東京とワシントンの指導者の交代が目前に迫り、両首脳が新たに築き上げたパートナーシップを確かなものにしようとするなか、指導者としての隣国への最後の旋風的な訪問を行った。
今月で退任する岸田首相は、二国間関係を改善する努力を続ける必要性を強調し、1910年から45年にかけての日本の植民地支配で苦しんだ韓国人への同情を再び表明した。
岸田首相は会談でユン大統領に、「多くの歴史がある……しかし、困難な時代を乗り越えた先人たちの努力を受け継ぎ、未来に向けて協力することが非常に重要だ」と語った。
また、「このような困難な状況下で、多くの人々がこのような困難で悲しい経験をしていることに心を痛めていると、ここソウルでも申し上げました」と、昨年の訪韓時の発言に言及した。
ユンはまた、両首脳が築き上げた協力の前向きな勢いを持続させるよう呼びかけ、来年は60周年を記念して両国関係が飛躍するための「転機」となる可能性があると述べた。
「韓日関係にはまだ難しい問題が残っている。双方が前向きな姿勢で協力し、明るい未来に向けた一歩を踏み出し続けることを希望する。」
ロイター