
安倍晋三首相は12日、森雅子法相が「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」と答弁した問題で首相官邸に森氏本人を呼び、厳重注意した。これに先立つ国会では、反発する野党が衆参両院の審議に応ぜず、「検察官逃亡」発言は国会の停滞を招いた。
首相との面会後、森氏は記者団に「誠に不適切だった。真摯(しんし)に反省し、発言を撤回し、深くおわびする」と述べた。
立憲民主党の安住淳国対委員長は12日、自民党の森山裕国対委員長と断続的に会談し、法相答弁は「事実誤認」として政府見解を出すよう要求した。
衆院本会議は午後1時の開会予定がずれ込んだ。自民党は、新型コロナウイルス感染拡大に対応する特別措置法改正案を13日中に成立させるため、12日中の衆院通過を期す方針を変えていない。
午前中は2020年度予算案を審議する参院予算委員会や衆院の各委員会が予定されていたが、全て見送られた。
時事通信社