リヤド/カイロ:サウジアラビアは31日、スエズ運河沿いの街イスマイリアで行われたエジプト警察の検問所への攻撃を非難した。その前日、ダーイシュはその攻撃の犯行声明を出した。
サウジアラビア外務省の声明は、同国とエジプト政府、エジプト国民との連帯を表明し、犠牲者の遺族に心から哀悼の念を表し、負傷者の速やかな回復を願った。サウジ国営通信が報じた。
ダーイシュ系のアマク通信は「カリフ制国家の兵士の集団が、機関銃を使ってエジプト警察の検問所を攻撃することに成功した」と報じた。
この攻撃でエジプト人警官3人が死亡した。エジプト本土でこうした攻撃が行われるのは約3年ぶり。隣接するシナイ半島では死者を伴う反乱が起きているが、エジプト本土ではほとんど起きていなかった。
ここ数年、エジプト治安部隊への攻撃は、ダーイシュ所属の聖戦士が活動しているシナイ半島に集中している。
5月7日にはシナイ半島西部で攻撃が行われ、兵士11人が死亡した。
その数日後、シナイ半島でエジプト軍が攻撃を受け、新たに兵士5人、聖戦士7人が死亡した。
イスマイリアはエジプトのスエズ運河を見下ろす重要な都市の一つだ。スエズ運河は、アジアと欧州を結ぶ重要な運河であり、世界の海上貿易の約1割を担っている。
アラブニュース
AFP