
東京電力は28日、福島第1原発にたまる処理水の4回目の海洋放出を開始した。初年度最後の放出で、放射性物質トリチウムを含む処理水約7800トンを大量の海水で薄め、3月17日まで約1キロの沖合から流す。
東電によると、放出予定の処理水を分析した結果、トリチウム濃度が基準値未満になっていることを確認したという。
東電や国などは昨年8月の放出開始以降、海水や水産物のトリチウム濃度測定を続けているが、国の基準値を大幅に下回っている。
これまでの放出量は4回で計約3万1200トンに上り、タンク約40基分に相当する。2024年度は7回に分け、計約5万4600トンの放出を計画している。
時事通信