
トランプ米大統領は13日、空席となっている駐日大使に保守系シンクタンク「ハドソン研究所」のケネス・ワインスタイン所長(58)を指名すると発表した。ワインスタイン氏はトランプ政権や安倍晋三首相と近い関係にあるとされる。
大使就任には上院の承認が必要となる。
ワインスタイン氏は1991年にハドソン研究所に入り、2011年3月から所長。昨夏には日本部門を新設し、マクマスター元大統領補佐官(国家安全保障担当)を日本部長に招いた。
同研究所はトランプ政権に最も近いシンクタンクとして影響力を持つ。関係者は「トランプ政権中枢に近く、日米関係を強化する人材としては最適だ」と語る。トランプ氏は昨年末までに、ワインスタイン氏を次期大使に指名する方針を固めていた。
ワインスタイン氏はハーバード大で博士号を取得。米通商代表部(USTR)に助言を行う「通商政策および交渉に関する諮問委員会」の委員を務める。また、保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」の政府改革プロジェクト責任者などを歴任した。
フランス語とドイツ語が堪能という。
トランプ政権下では17年8月、投資会社創業者のハガティ氏が駐日大使に着任した。
ハガティ氏は昨年7月、上院選への出馬を視野に大使を辞任。その後はヤング首席公使が臨時代理大使を務めている。
JIJI Press