
能登半島地震の被災地の観光支援策「北陸応援割」で、新潟、富山、福井の3県を対象にした予約受け付けが8日、旅行会社などで始まった。お得感から消費者の関心は高く、各社のオンラインサイトなどでは販売開始直後に対象商品が完売する動きが相次いだ。
日本旅行では8日午前11時、富山と新潟両県を対象とした予約の受け付けをオンラインで始め、いずれも20分以内に完売した。近畿日本ツーリストも午前10時にオンライン販売を始め、富山県が11時半ごろ、新潟県が12時半ごろにそれぞれ売り切れた。
JTBは、福井県の対象分について同県内の店舗で販売を始めた。多くの予約が入り、「日程や地域によって混雑している」(広報)状況だという。
富山県黒部市の温泉旅館「サン柳亭」では午前10時半の受け付け開始から電話が鳴りやまず、昼頃には予約枠がすべて埋まった。担当者は「応援してくれる方が多くありがたい」と話した。
準備の都合などで9日以降に受け付けを始めるところもある。JTBは12日、新潟、富山両県についてオンラインで販売を始める。ANAホールディングス傘下で旅行事業を手掛けるANAX(東京)も12日に販売を始める予定だという。
時事通信