ニューヨーク:米ニューヨークを訪問中の上川陽子外相は17日、国連専門メディア「パス・ブルー」に寄稿し、「核兵器のない世界を実現するため前進し続ける」と誓った。上川氏は18日、「核軍縮・不拡散」をテーマとした日本主催の国連安保理会合で議長を務める。
ウクライナに侵攻するロシアのプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせるなど、世界では核の脅威が高まっている。上川氏はロシアについて「78年間続いた核兵器不使用の記録を終わらせかねない」と強調。「脅しを受け入れることはできない」と述べた。ロシアと協力関係を深める北朝鮮にも「強いメッセージを送り続けなければならない」と訴えた。
一方、昨年5月に開催した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、G7や東南アジア諸国連合(ASEAN)議長らに被爆の実相を伝えられたと評価。18日の安保理会合を通じ、核軍縮の機運醸成を図りたいと語った。
時事通信