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ダーイシュによるシリア軍バスへの攻撃、死者数は33人に増加:監視団

ダーイシュは11日のうちに犯行声明を出し、戦闘員が「2台の軍用バスを」待ち伏せし、「重火器とロケットランチャーで」攻撃したと述べた。(AP通信がアマク通信から引用)
ダーイシュは11日のうちに犯行声明を出し、戦闘員が「2台の軍用バスを」待ち伏せし、「重火器とロケットランチャーで」攻撃したと述べた。(AP通信がアマク通信から引用)
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12 Aug 2023 04:08:12 GMT9
12 Aug 2023 04:08:12 GMT9
  • この政府軍バスへの銃撃事件は、過激派グループによる政府軍への攻撃で今年最大の死者数を記録した
  • ダーイシュは11日のうちに犯行声明を出し、戦闘員が待ち伏せ攻撃を行ったと述べた

シリア:内戦によって荒廃したシリア東部で、ダーイシュの戦闘員がシリア政府軍を攻撃し、33人の兵士が死亡したと、監視団が12日に発表した。当初発表していた死者数26人から修正した。

10日夜に起きた政府軍バスへの銃撃事件は、過激派グループによる政府軍への攻撃で今年最大の死者数を記録したと、シリア人権監視団は話している。

ダーイシュは2019年にシリアで最後の支配地域を失ったものの、シリアの広大な砂漠に今も隠れ家を残しており、その場所を起点に待ち伏せ攻撃やひき逃げ攻撃を実行してきた。

英国に拠点を置き、シリア国内の幅広いネットワークを情報源とする監視団の代表を務めているラミ・アブデル・ラーマン氏は、「陸軍バスへの攻撃による死者数は33人に増えた」と述べた。

同監視団が11日に報告したところによると、武装勢力はデリゾール県マヤディーン付近にある砂漠でバスを取り囲み、銃撃を開始した。

ダーイシュは11日のうちに系列のアマク通信で犯行声明を出し、戦闘員が「2台の軍用バスを」待ち伏せし、「重火器とロケットランチャーで」攻撃して、1台に火をつけたと述べた。

シリアの国営通信SANAは、「テロ攻撃」で兵士に多数の死傷者を出したという、軍関係者の話を伝えている。

アブデル・ラーマン氏によれば、ダーイシュは「最近、兵士の殺害をエスカレートさせており…できるだけ多くの死者を出そうとしている」という。

それにより、ダーイシュは「指導者を標的にされても、依然として活発で力強い」ことを示そうとしているのだという。

ダーイシュは先週、シリア北西部での衝突で指導者アブ・アル・フセイン・アル・フセイニ・アル・クラシが死亡したと発表し、後継者を指名していた。

ダーイシュのメンバーはこの数週間、シリア北部と北東部で攻撃を強めている。

今週初めには、ダーイシュがかつて自らの拠点としていたラッカ県を襲撃し、シリア軍の兵士と親政府派の戦闘員が10人殺害された。

シリアの内戦は、2011年にバッシャール・アサド大統領が平和的な抗議デモを鎮圧したことで勃発した。それ以降、外国勢力や国外の武装勢力がシリアに集まってきている。

この内戦では50万人以上の人々が死亡し、戦前に住んでいた国民の半数が故郷を追われる状況となっている。

AFP

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