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日産復活の象徴を期待される新型電動SUV「アリア」 販売計画は控え目

2020年7月14日、日産自動車はワールドプレミアに先駆け、東京の南に位置する横浜の日産パビリオンで、新型オールバッテリーSUV「アリア」を公開した。(File photo/Reuters)
2020年7月14日、日産自動車はワールドプレミアに先駆け、東京の南に位置する横浜の日産パビリオンで、新型オールバッテリーSUV「アリア」を公開した。(File photo/Reuters)
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15 Jul 2020 08:07:28 GMT9
15 Jul 2020 08:07:28 GMT9

日産自動車は水曜日、5年ぶりの新型グローバルモデルとなる電動SUV「アリア」を発表した。1年余り前の不祥事および損益急落からの復活を象徴するものになると期待される。
しかし情報筋がロイターに述べたところによると、アリアの初期販売計画は控え目で、日産の業績を上向かせることはほぼないと考えられる。
日産の最新自動運転技術を搭載したアリアはテスラ車に匹敵する航続距離を備えており、約500万円(4.7万ドル)から販売される。北米で「ローグ」として知られる日産の売れ筋グローバルモデルSUV「エクストレイル」よりも上位のモデルとなる。
今週、アリアの開発主管の中嶋光氏は取材陣に対し「経営陣からは、今の日産を象徴し将来の日産を先導するモデルなので妥協はするな、と言われました」と述べた。
2つの情報筋によれば、テスラ社が支配する市場で、独自の電動SUVの発売・計画を行う他の自動車メーカーの競争が激化する中、日産は最初の1年間での世界販売台数を3万台と見込んでいる。
製品開発に関わったある情報筋は、販売目標について「少し地味です」と述べた。
「ブランドにハロー効果をもたらす車になるのでしょうか?」とその関係者は話した。
アリアは日本で2021年半ばから販売開始される。米国、ヨーロッパ、中国での販売はその後になると思われるが、日産は予定を明らかにしていない。
第三者によると、日産は2021年に日本で4万台を生産し、最終的には年間生産を10万台にまで増やす予定で、さらに中国でもモデルを製造する予定である。
昨年、エクストレイルとローグは日産の主要市場において合計50万台以上を販売した。テスラの電動セダン車「モデル3」の昨年の販売台数は、30万台以上を達成している。
情報筋はメディアに話すことを許可されておらず、匿名を条件に語った。日産の広報担当者は販売および生産目標についてのコメントを控えた。
新しいロゴ
日産は新モデルを発表せずに新興国市場での拡大に力を入れてきたが、その戦略が原因で、ブランドが色褪せ、販売数が低下し、ここ2年間で収益力が弱まっている。
そのため、世界初の量産型電気自動車であるハッチバック「リーフ」以来、10年ぶりの日産の新型EVとなるアリアの成功は一層重視される。
アリアが対抗するのは、テスラが3月に約5万ドルで販売開始したクロスオーバーSUV「モデルY」や、フォードが今年後半に発売を予定している推定約5万ドルのSUV「マスタング マッハE」である。
日産の推定では、アリアは長航続距離モデルの場合、1回の充電で最大610キロまで移動できる。これはモデルYの505キロよりも長いことになる。
またアリアは、より平らで細い文字とスリムな円形のエンブレムに刷新されたバッジを搭載する初のモデルである。2つの情報筋によると、これが近く日産の新しいグローバル企業ロゴになる。
日産は、新しいロゴは、2018年末にゴーン前CEO兼会長が日本で金銭をめぐる不正行為の疑いで逮捕される以前の、2015年のモデル開発開始時から制作されてきたと述べた。ゴーン氏は容疑を否認している。

ロイター

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