東京:日本の月着陸船は、極寒の2度目の月夜を予想外に乗り切って目覚め、地球に新しい画像を送信したと、日本の宇宙機関が木曜日に発表した。
月に着陸した無人探査機スマート・ランダー(SLIM)は、墜落することなく月面に到達し、日本はそれに成功した5番目の国となった。
しかし、この軽量宇宙船は、太陽電池パネルが間違った方向を向いたまま、奇妙な角度で着陸した。
宇宙航空研究開発機構は、X(旧ツイッター)への投稿で、探査機の最新の驚きの目覚めを発表した。
「昨晩、SLIMから応答があり、SLIMが2回目の越夜を成功させたことが確認されました」
SLIMのアカウントの投稿には、クレーターの岩肌の白黒写真が添えられていた。
「太陽はまだ空高く…機材はまだ熱かったため、短時間の活動の中で、航法カメラでいつもの風景の画像を記録しました」
木曜日のニュースは、月面着陸に成功した最初の民間宇宙船である、オデュッセウスと呼ばれるアメリカの無人着陸船が目覚めなかった後にもたらされた。
製造元であるヒューストンのインテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)社は、この着陸船も日本のSLIMのように復活することを期待していたが、土曜日に着陸船のミッション終了を宣言した。
インテュイティブ・マシーンズ社の宇宙船も着陸角度を誤ったが、直近の月夜が始まる前にいくつかのテストを完了し、写真を送り返すことができた。
JAXAはSLIMをその精密着陸技術から「ムーンスナイパー」と呼んでいる。
このミッションの目的は、着陸したクレーターで月のマントル(地殻の下にある通常深い内層)の一部を調査することだった。
1月20日の着陸から約3時間後、JAXAは電力節約のために着陸機の電源を遠隔操作で切った。
太陽の角度が変化した1月下旬、探査機は2日間息を吹き返し、ハイスペックカメラでクレーターの科学観測を行った。
JAXAによれば、探査機は「マイナス130度(華氏マイナス200度)を下回る過酷な月の夜を想定して設計されていない」という。
そのため、2月下旬にSLIMが予想に反して正常に目覚めたとき、科学者たちは大いに喜んだ。
SLIMの成功は、過去2回の日本の月探査(1回は公的、もう1回は民間)を含め、数々の失敗を経験した宇宙機関にとって喜ばしいことであった。
日本は2022年、アメリカのアルテミス1ミッションの一環として「おもてなし」と名付けられた月探査機を送ったが、失敗に終わった。
そして2023年4月、日本のスタートアップ企業ispaceは、「ハードランディング」となり、探査機との通信が途絶えた。
今年の日本は宇宙に関して良い例もよくない例もある。
2月、JAXAは新型の主力ロケットH3の打ち上げに成功した。
しかし2週間前、東京に本社を置く企業スペースワンが製造した別のロケットが爆発炎上し、人工衛星を軌道に投入するためのスタートアップ企業の試みは見事に失敗した。
AFP