
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、ギリシャ・アテネのパナシナイコ競技場で19日に規模を縮小して行われる五輪聖火の引き継ぎ式について、競泳女子元五輪代表の井本直歩子さんがギリシャ・オリンピック委員会(HOC)から引き継ぐと発表した。
井本さんは1996年アトランタ五輪競泳女子800メートルリレー4位。07年から国連児童基金(ユニセフ)教育専門官を務めている。現在はアテネ在住。組織委が依頼し、承諾を得た。
当初競技場でリレーする予定だった五輪3連覇の柔道男子の野村忠宏さんとレスリング女子の吉田沙保里さんは、ビデオスピーチで参加する。
競技場でギリシャのランナー2人がリレーして聖火皿へ点火。組織委の森喜朗会長は映像を通してあいさつする。巫女(みこ)がトーチに点火した後、井本さんがHOCのカプラロス会長からトーチを受け取って聖火をランタンに移す。式は約25分間。
聖火は特別輸送機で運ばれ、20日に宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。野村さんと吉田さんが聖火のランタンを受け取り、森会長に手渡した後、再び2人が受け取って聖火皿に点火する予定。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でギリシャが入国者を14日間隔離することになったため、引き継ぎ式は規模が大幅に縮小された。
時事通信社