
日中関係の在り方について話し合う「ハイレベル人文交流フォーラム」が10日、東京都内で開かれた。日中の外交・企業関係者ら約80人が参加し、安定的な関係構築に向け議論した。
フォーラムは、中国外務省の関係団体「中国公共外交協会」などが主催した。日本側からは、福田康夫元首相、宮本雄二・元駐中国大使らが出席。中国側では、同協会の呉海竜会長(元中国外務次官補)、程永華・元駐日大使らが参加した。
呉氏は「中日友好に尽力してきた人々にとって、現状は望ましいものではない」と関係改善の必要性を強調。福田氏は「政府による外交が成功するためには民間の力が重要だ」と訴えた。
参加者らは、日本の対中政策で安全保障が重要なテーマとなる中、両国の「戦略的互恵関係」をどのように構築するかなどを巡り意見を交わした。
JIJI Press