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対中国で日米比連携強化=「戦略的互恵」5年ぶり記述―外交青書

一方、「戦略的互恵関係」の表現を5年ぶりに復活させ、共通する課題の解決に向けて中国と協力する重要性も記した。(AFP)
一方、「戦略的互恵関係」の表現を5年ぶりに復活させ、共通する課題の解決に向けて中国と協力する重要性も記した。(AFP)
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16 Apr 2024 02:04:05 GMT9
16 Apr 2024 02:04:05 GMT9

上川陽子外相は16日の閣議で、2024年版外交青書を報告した。中国の覇権主義的な動きを踏まえ、南シナ海に関する記述を拡充。中国の「威圧的な活動」に懸念を示し、日米比3カ国の連携を強化する方針を明記した。一方、「戦略的互恵関係」の表現を5年ぶりに復活させ、共通する課題の解決に向けて中国と協力する重要性も記した。

青書は南シナ海に関し「緊張を高めるいかなる行為にも強く反対する」と表明。「厳しい戦略環境を踏まえ、日米比3カ国の協力の具体化を進める」とした。同時に「戦略的互恵関係を包括的に推進し、建設的かつ安定的な日中関係の構築を双方の努力で進めることが重要だ」とも指摘した。

東京電力福島第1原発の処理水放出に伴う日本産水産物禁輸の即時撤廃、日本の排他的経済水域(EEZ)内に設置したブイの即時撤去、拘束された邦人の早期解放を中国に求める方針も示した。 

一方、北朝鮮の拉致問題について「時間的制約があり、ひとときもゆるがせにできない人道問題だ」と強調。岸田文雄首相が日朝首脳会談実現に向けて「私直轄のハイレベルでの協議を進める」と発言していることを紹介した。

日韓関係に関しては、韓国側による23年3月の元徴用工問題の解決策発表を踏まえ、「韓国はパートナーとして協力していくべき重要な隣国。厳しい安全保障環境を踏まえれば、日韓の緊密な協力が今ほど必要とされる時はない」との認識を示した。

日ロ関係については「ロシアのウクライナ侵略によって厳しい状況にあるが、領土問題を解決し、平和条約を締結する方針を堅持する」と改めて記した。

時事通信

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