
東京:深澤陽一外務政務官は今年1月に在リビア日本大使館が再開されたことを受けて、4月29日から30日にかけて同国を訪問、政治指導者らと会談した。日本の高官によるリビア訪問は約12年ぶり。
深澤氏は29日、ターヘル・バーウール外務・国際協力相代行と第2回日・リビア2国間政策協議を行い、「国政選挙の早期実施から統一政府の樹立に至る政治プロセスと、国民和解の進展を通じた政治的安定の実現」への期待を表明。また在リビア日本大使館再開とアブドッラー・ラーフィー首脳評議会副議長の訪日を契機に二国間関係の再活性化に弾みをつけたいと述べた。
両者は経済をはじめ、諸分野の交流活性化に取り組むことで一致、二国間関係をさらに緊密かつ強固にしていく方途について意見交換した。
加えて、国連安保理を含む国際場裡における協力や、北朝鮮への対応を含む東アジア情勢、中東情勢、ロシアによるウクライナ侵略等についても意見交換。
深澤氏はまたラーフィー氏を表敬訪問し、訪日の成果を確認、今後の要人往来や人的交流の促進、リビアの政治情勢などについて意見交換した。
翌30日にはマスード・オベイド国家高等評議会副議長を表敬。国政選挙の早期実施を経て統一政府の樹立に至る政治プロセスと、国民和解の実質的な進展を通じた政治的安定の実現を期待していると述べた。
その後、ムハンマド・ライード商工会議所連盟会頭をはじめとする関係者らと会談。2国間の経済交流の活性化戦略とリビアの経済状況について意見を交わした。
トリポリ市内で開催中の国際企業展示会「Libya Build」では開会式典に出席し、日本企業関連のブースなどを視察した。