• サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣は、ダーイシュとの対決に向けたアフリカ問題に関するフォーカスグループの議長を務めると述べた
• ブリンケン米国国務長官は、この地域の安全保障に対する米国のコミットメントを改めて表明した

アラブニュース

リヤド：湾岸協力理事会（GCC）加盟国とアントニー·ブリンケン米国国務長官は、6月8日木曜日にリヤドで会合を開いた後、地域の政治的·経済的安定の実現に関する共同声明を発表した。

今回の会合では、地域の統合と相互のつながりを促進し、地域の安定と繁栄に貢献するインフラプロジェクトの重要性と将来性を強調した。

また、航海の権利と自由についても議論され、この地域を航行する船舶の安全の確保が強調された。

閣僚らは、世界中でテロと暴力的過激主義に立ち向かうことの重要性を改めて表明し、この日リヤドで開催されたISIS打倒のための世界連合閣僚会議を歓迎した。

サウジアラビアのファイサル·ビン·ファルハーン外務大臣は、ダーイシュとの対決に向けたアフリカ問題に関するフォーカスグループの議長を同国が務めると述べた。

ファイサル·ビン·ファルハーン外務大臣は、アフガニスタンにおけるテロ組織「イスラム国ホラサン州（ISKP）」と戦い、同地域におけるテロ組織の拡大を抑え込むためのフォーカスグループの設立を呼びかけた。

ブリンケン国務長官は、この地域が世界経済と国際貿易において重要な役割を担っていることを認識し、この地域の安全保障に対する米国のコミットメントを改めて表明した。

GCCと米国は、この地域における航行の自由と海上保安、およびGCC内の航路、国際貿易、石油施設への脅威となりうる海上での違法行為に対処することを確認した。

GCCと米国は核兵器不拡散条約（NPT）への支持を改めて確認し、イランに対し国際原子力機関（IAEA）への全面的な協力を改めて要請した。

イエメン紛争について、会合ではサウジアラビア、オマーン、国連の努力に謝意を表明した。

また閣僚らは、イエメンの政治プロセスが紛争の永続的な終結をもたらすことへの期待も表明した。

イスラエル·パレスチナ問題については、二国家解決と1967年の国境線に基づいて中東の恒久的な平和状態を達成することを目指すこととし、この情勢におけるヨルダンの役割が強調された。

会合では、2015年に出された国連安保理決議第2254号に沿ったシリア危機の政治的解決に向けたコミットメントを改めて確認し、閣僚らは危機解決に向けたアラブの取り組みを歓迎した。

イラクについては、閣僚らは、イラク国民が国の天然資源から利益を得られるようにするための経済改革、紛争やダーイシュの攻撃からの地域社会の回復を保障する安定化、テロ資金供与防止のための措置、ダーイシュのナラティブに対抗する取り組みなど、文民主導の取り組みの重要性を議論した。こうした取り組みはイラク政府のテロ対策能力強化に向けた継続的な取り組みを補うものである。

ウクライナ戦争については、会合では国連憲章を含む主権平等の原則と国際法を尊重し、すべての国の領土保全または政治的独立に対する武力による威嚇または武力の行使を慎む義務の重要性を改めて確認した。

また、ウクライナ戦争で被災した難民·避難民への支援も強調された。

GCCと米国による統合防空ミサイル防衛（IAMD）·海上安全保障に関するワーキンググループを、年内にもう一度開催することが合意された。