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フーシ派が女性の援助活動従事者に、男性同伴者なしで移動しないよう命令 国連が発表

(シャッターストック)
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16 Jun 2022 01:06:52 GMT9
16 Jun 2022 01:06:52 GMT9
  • フーシ派の厳しい規則のせいで、困窮するイエメン人への援助の支給に支障が出ている
  • フーシ派は、女性や活動家、芸術家、歌手を標的にした厳格な宗教的規則を課してきた

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:国連によると、イランの支援を受けるフーシ派は、イエメンに拠点を置く組織で働く女性の援助活動従事者が男性同伴者、すなわちマフラムなしに移動することを禁止した。この措置によって、内戦で荒廃したイエメンでの援助の支給に大きな支障が出ている。

国連人道問題調整事務所は、今週発表したイエメンの人道状況に関する月報の中で、フーシ派が国際組織で働く女性に対し、男性親族の同伴なしに移動しないよう命じたと発表した。

フーシ派の厳しい規則のせいで、困窮するイエメン人への援助の支給や、フーシ派支配地域内での他の人道援助活動に支障が出ている。

同事務所は「重大なことに、マフラム(女性の援助活動従事者が任務で移動する際に同行する男性保護者)を求められることが、アンサール・アッラー支配地域で増えていると報告されている。このことが、現地での任務や活動の実施に大きな影響を及ぼしている」と、フーシ派の正式名称を使って発表した。政府支配地域が不安定であることも、イエメンでの人道支援が一時停止した一因だとしている。

ここ2年、フーシ派は彼らの支配地域で、女性や活動家、芸術家、歌手を標的にした厳格な宗教的規則を課してきた。

フーシ派は、女性が公共の場所やカフェ、大学、レストランで男性と交流することを禁止し、歌手が結婚式で歌うことを禁止し、服装規定違反で女性を一斉逮捕し、男性保護者なしで移動や仕事をしないよう命令した。

3月にイエメンの組織「ムワタナ人権機関」が発表したところによると、フーシ派が支配する都市の入り口にある、フーシ派が配置された検問所が、同伴者のいない女性に嫌がらせや質問をしており、女性と移動している男性に彼らが兄妹(姉弟)であることを証明するよう求めている。

フーシ派の最新の法律に、イエメンの活動家はうんざりしている。彼らは、フーシ派支配地域にいる多くの女性が職を失うことになると警告している。

ザファラン・ザイド氏はイエメンの人権活動家で弁護士であるが、フーシ派が運営する裁判所から欠席裁判で死刑判決を言い渡された。同氏は15日、アラブニュースに対し、公務員への給与支払いや人々への雇用の提供を拒んでいるフーシ派は、数千人の女性から国際組織での良い仕事を奪うことで、人道危機を悪化させ、イエメン人の苦しみを深めるだろうと話した。

「親イラン武装組織フーシ派は女性の苦痛を増大させている。特に、暮らしを良くする機会や公共・民間部門での雇用機会に関してはそうだ」と同氏は述べた。フーシ派はサヌアで、同伴者のない女性を乗せたバスやタクシーの運転手を罰した、と同氏は付け加えた。

4月に、フーシ派の拠点であるサーダの住民に聞いたところによると、全員が女性の道徳警察官が、男性の同伴なしに買い物をしたり、男性専用の場所で買い物をしたりしていた女性数十人を拘束したという。

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