
東京:日本の億万長者、前澤友作氏は20日、米ハイテク大手メタ社とその日本法人を、同社のプラットフォーム上の詐欺的な投資広告に同氏の名前と画像が使用されているとして提訴したと発表した。
オンライン詐欺師は、被害者をおびき寄せるために前澤氏の名前と写真を無断で使用するのが一般的だ。典型的な広告には、前澤氏の画像がキャプションとして使われている: 「1万円(64ドル)から始めました。4日間で130万円獲得」。
警察庁によると、日本ではフェイスブックやその他のソーシャルメディア・チャンネルに投稿されたオンラインデマによって、昨年278億円(1億7800万ドル)の被害が出た。
日本最大のオンライン衣料品小売業者の創業者である前澤氏は、水曜日にソーシャル・プラットフォーム「X」に、メタ社は自分の写真と名前の無断使用を止めるための措置を「努力していない」と書き込んだ。
「彼らの行為が合法かどうかはっきりさせたい」と彼は言い、メタ社に1円の損害賠償を要求していると付け加えた。
「もし違法と判断されれば、詐欺被害者が賠償金を請求しやすくなり、詐欺抑止への大きな一歩となる」
前澤氏は、東京地方裁判所に提訴されたことを示す裁判資料のスクリーンショットをXに掲載した。
イーロン・マスクのスペースXが運営する未来のミッションで月へ行くためにお金を払ったことで国際的に有名になった前澤氏は、以前にも日本政府に行動を起こすよう促している。
公共放送NHKによると、日本の与党である自民党は、有名人を悪用したオンライン投資詐欺に対抗する計画を進めているという。
先月、日本の詐欺被害者4人が、同意なしに有名人の画像を使った詐欺的オンライン投資広告に騙されたとして、フェイスブックを提訴した。
原告側は、フェイスブックに掲載された、前澤氏のような裕福な有名人の画像を使った、高い投資リターンを提供する広告の被害に遭ったとしている。
今月初め、地元メディアは、70代の男性が別の億万長者の画像を使ったオンライン投資詐欺で140万ドルをだまし取られたと報じた。
NHKはまた、有名な経済アナリストの偽の声を使ってネットユーザーをだました事件も報じている。
AFP