
上海: 中国・上海市と大阪・神戸を結ぶ定期フェリーとして新たに造船された「鑑真号」が8日、就航し、大阪に向けて上海を出港した。1985年運航開始の初代「鑑真号」、94年に投入された「新鑑真号」に続く3代目となる。
初代の鑑真号は80年代に日中間の人的往来や物流の需要が高まったことを受け、創業。唐の時代に仏教を広めるため苦難の末に来日した僧侶、鑑真から命名された。2代目に引き継がれ、39年にわたり日中の人的往来に貢献してきた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、旅客輸送は停止され、現在は貨物運送のみの運航。9月をめどに旅客輸送の再開を予定しているという。就航イベントであいさつした赤松秀一駐上海総領事は「新たな鑑真号が引き続き両国間の架け橋としての役割を担うことを期待する」と述べた。
時事通信