
ソウル:韓国は日曜日に、金正恩政権にとって「耐え難い」北朝鮮向け拡声器放送を開始すると、国家安全保障会議が発表した。平壌がゴミを乗せた風船を国境を越えて送るのを再開した後のことだ。
国家安全保障会議は日曜日の朝、ソウルと国境付近でゴミを乗せた風船が数十個発見されたことを受けて開かれた。
「われわれが取る措置は、北朝鮮の政権にとっては耐え難いものかもしれないが、北の軍隊と国民に希望と光のメッセージを送るものである」と同会議は述べた。
韓国は、ゴミ風船を送った北に対して「耐え難い」措置を取ると警告している。これには、国境に設置された巨大スピーカーから北に向けてプロパガンダ放送を流すことも含まれる。
平壌は5月にゴミや肥料を積んだ風船を国境を越えて送り始め、この動きは韓国の活動家がプロパガンダ・キャンペーンの一環として反北ビラを飛ばしたことに対する報復だと述べてきた。
6月2日には、15トンのゴミを送れば「不愉快だ」というメッセージを伝えるには十分だろうという理由で、風船を送るのを一時的に中止すると発表した。しかし、もし再び南からビラが飛んできたら、その100倍の量を送ることで再開すると宣言した。
韓国の活動家グループはこの警告を無視し、金正恩委員長を批判するビラと、K-POPのビデオやドラマが入ったUSBメモリ、米ドル紙幣を入れた風船をさらに北に飛ばした。
北朝鮮は、このビラ配りや拡声器による放送に対して最も激しい反応を示しており、過去には風船や拡声器に向けて武器を発射した例もある。
韓国は、平和と調和の新時代を宣言し、再び戦争が勃発する可能性を排除するために軍事的緊張を緩和することを誓う、2018年に両国の首脳が署名した合意に基づいて放送を停止した。
しかし、北朝鮮が弾道ミサイルの開発を推し進め、韓国を「敵ナンバーワン」とみなすと宣言し、韓国を狙ったさまざまな兵器を公開したため、それ以来緊張が高まっている。
韓国の放送は、大きなラックに積み上げられた複数のスピーカーから流され、世界のニュースや民主主義・資本主義社会に関する情報を、人気のあるK-POP音楽を織り交ぜて放送している。音は北朝鮮まで20キロ以上届くと考えられている。
韓国軍によると、北は土曜日からゴミを付けた風船を約330個打ち上げ、そのうち約80個が韓国に落下したという。
ロイター