
ソニーは2日、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けている世界の人々を支援するため、総額1億ドル(約108億円)の基金を同日付で立ち上げると発表した。医療、教育、エンターテインメント業界の三つの領域で支援を行う。
ソニーの吉田憲一郎社長は、「全世界が直面している困難な状況に際し、一層の支援を実施していく」とのコメントを発表した。1億ドルは同社の寄付額としては過去最大規模。支援対象の拡大も検討する。
医療分野では1000万ドル(約11億円)を、世界保健機関(WHO)の新型コロナに対応する基金や、国際医療援助団体「国境なき医師団」などに寄付。教育分野では、外出制限や休校で学ぶ機会が制限されている児童らを対象に、同社の技術や製品を使った教育支援を検討している。
音楽や映画、ゲーム、アニメなどエンタメ分野では、興行の中止やコンテンツ制作の中断などで影響を受けているクリエイターらを支援する。支援の具体策は傘下の事業会社と今後詰める。
時事通信社