町田市 (東京): アラムコ・アジア・ジャパン(AAJ)株式会社と特定非営利活動法人「みんなのコード」は2024年度より、公立の中学高校を対象としたSTEAM教育の普及を目指すパートナーシップを締結した。
STEAM教育は、科学、技術、工学、芸術、数学に対する学生の探求心や対話、批判的思考を導こうとする試み。今回の共同事業では、日本の公立中学・高等学校におけるSTEAM教育の普及・拡大を促進することを目的とし、全国5000人の中高生に無料のハードウェア教材を提供し、実践的な学習を通じて生徒の能力開発と問題解決を支援する。
町田市立・南成瀬中学校で行われたキックオフセレモニーには、生徒12名をはじめ教育関係者、アブドゥラー・ジャスタニア・AAJ社長、利根川裕太・みんなのコード代表理事、ガージー・ビンザグル・駐日サウジアラビア大使などが出席した。
ジャスタニア社長は、「エネルギーの真の価値は、人々の進歩と発展に貢献できることにある」との考えの下、「『アラムコSTEAMチャレンジ』は、青少年のイノベーションとクリティカル・シンキングを育成するという私たちの目標を反映した取り組み」だと述べた。「みんなのコードとのパートナーシップを通じて、生徒たちが科学、技術、工学、芸術、数学への情熱を抱き、将来活躍するために必要なスキルを身につけていくことを目指しています。このコラボレーションは、アラムコにおけるグローバル・シチズンシップ戦略の目標に沿ったものです」と述べた。
情報教育の必要性を日本全国に広める活動を行うみんなのコード・利根川氏は日本の学校が直面している問題の中には、指導・授業展開の難しさ、教員の専門性の不足、教材・資料の不足などがあるとして「特に実践的な学びに必要なハードウェア教材は、公立の学校で用意することが難しい現状がある」と指摘した。「AAJとのパートナーシップを通じて、生徒が主体的に創造性を発揮できる授業が実践されることを期待している」
アラムコ・アジア・ジャパンはサウジアラビアの総合エネルギー・化学企業アラムコの日本法人。