
ビエンチャン: 中国の外相は土曜日、米国の外相に対し、ウクライナにおけるロシアの戦争に加担しているとの疑いを否定した。
中国外務省の声明によれば、ラオスの首都でアントニー・ブリンケン国務長官と会談した王毅外相は、中国の国益を守るために「強硬手段」を取ると述べた。2022年2月にロシアが親欧米の隣国ウクライナに侵攻した後、中国とロシアとの経済的、外交的、軍事的な結びつきはさらに強まった。現在、中国はウクライナ戦争の調停役として自国を仕立て上げようとしており、特使の李輝氏をヨーロッパに派遣し、何度もシャトル外交を行っている。中国は、アメリカや他の西側諸国がウクライナを武装させることで戦争を煽っていると主張している。
NATOは、中国を戦争の「決定的な加担者」だと烙印を押した。しかし、中国側は先週、ロシアの戦争を支援しているという主張に対して反論し、その立場は 「 公平かつ適切 」 だと主張した。米国は、軍事行動を支援する可能性のある機器を、ロシアに販売する中国企業に制裁を課している。声明によれば「アメリカは無差別な一方的制裁と管轄外の権限行使をやめるべきだ」と王氏は反発した。「誹謗中傷や、誤った言いがかりに反対し、圧力や恐喝を受け入れず、自国の利益と正当な権利を守るために断固とした強硬策を取る」と王氏は続けた。両外交官は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の会議の傍らで会談した。
中国は、ロシアのウクライナ侵攻を非難したことはなく、NATOがロシアの安全保障上の懸念を無視していると非難している。しかし昨年、中国はウクライナを含むすべての国の領土保全の尊重を求めた。「ウクライナ問題に対する中国の立場は率直であり、我々はロシアとウクライナの和平協議を推進し続ける」と王氏は述べた。
ウクライナのドミトロ・クレバ外相は今週、戦争終結に向けた中国の重要性を示すため、開戦後初めて中国を訪問した。
今月初め、習近平国家主席は国際社会に対し、ロシアとウクライナの直接協議のための「条件整備」を求めた。中国は、定期的にウクライナでの戦争終結を求めているが、これは事実上、ロシアが武力で掌握したウクライナの領土をそのまま維持することを容認する立場だ。
AFP