台風１０号、九州北部横断＝関東以西の各地で大雨―土砂災害や浸水に厳重警戒

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台風１０号、九州北部横断＝関東以西の各地で大雨―土砂災害や浸水に厳重警戒

台風１０号、九州北部横断＝関東以西の各地で大雨―土砂災害や浸水に厳重警戒

2024年8月29日、宮崎で台風12号による強風で吹き飛ばされた瓦礫を取り除く作業員。(AFP＝時事）

2024年8月28日、愛知県蒲郡市で、台風10号の接近に伴う大雨により発生した土砂崩れ現場で、捜索・救助活動を行うレスキュー隊員の空撮写真（共同）。(共同 via ロイター)

2024年8月27日、気象庁の人工衛星「ひまわり」から撮影された配布画像は、日本の奄美地方に接近する台風（C）を示している。8月27日、強い台風がゆっくりと日本の南に向かっており、中部地方と西部地方では大雨をもたらし、鉄道輸送に支障をきたしている。(AFP PHOTO / 気象庁)

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30 Aug 2024 06:08:10 GMT9

台風１０号は３０日朝に九州北部を横断後、同日午後には瀬戸内海を東へ進んだ。暴風域はなくなったが動きが遅く、九州や中国地方西部、四国のほか関東や東海、近畿でも断続的に大雨となった。気象庁は引き続き、土砂災害や低地の浸水、河川の増水に厳重に警戒するよう呼び掛けた。

台風は勢力がさらに弱まらなければ、３１日にかけて四国付近を東へ進み、９月１日朝までに近畿付近で熱帯低気圧に変わる見込み。関東から近畿付近の大雨は、暖かく湿った空気が太平洋高気圧の縁を時計回りに回って流れ込んでいるのも要因という。

同庁によると、発達した雨雲が連なる線状降水帯は、四国では３０日夜にかけて、東海と近畿では３０日夜から３１日午前にかけて発生する可能性がある。

各地の消防などによると、台風による死者は、愛知県蒲郡市で起きた土砂崩れによる３人と、徳島県上板町で２階建て民家の屋根が崩れ巻き込まれた８０代男性の計４人。鹿児島市では港で作業船が転覆して男性船長が行方不明となり、その後、付近で漂流中の遺体が見つかった。ほかに３人が死亡しており、警察などが関連を調べている。

このほか総務省消防庁によると、３０日午後２時時点で宮崎県で４０人、鹿児島県で２４人など計９９人が重軽傷を負うなどした。

東京都八王子市では３０日午前０時２０分までの６時間雨量が２０３ミリとなった。北九州市小倉南区では午前７時半までの２４時間雨量が４７４ミリに上り、いずれも観測史上最多記録を更新した。埼玉県川越市と神奈川県二宮町では一時、５段階の警戒レベルで最も高い緊急安全確保が発令された。

１０号は３０日午後３時、松山市の西約４０キロの海上を時速１５キロで東北東へ進んだ。中心気圧は９９４ヘクトパスカル、最大風速１８メートル、最大瞬間風速２５メートル。半径３３０キロ以内が風速１５メートル以上の強風域。

３１日午後６時までの２４時間予想雨量は多い所で、東海と近畿、四国３００ミリ、関東甲信１５０ミリ、中国１２０ミリ。その後、９月１日午後６時までの同雨量は、東海４００ミリ、近畿と関東甲信２００ミリ、四国と北陸１５０ミリ。

JIJI Press

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