香港:今年アジアを襲った最強の暴風雨のひとつが海南の熱帯沿岸に上陸する。スーパー台風11号の強烈な強風と大雨が金曜日に中国南部を濡らした。
最大風速は時速245kmで、カテゴリー5の大西洋ハリケーン「ベリル」に次いで、2024年に世界で2番目に強い熱帯低気圧である。
今週初めにフィリピン北部を破壊して以来、勢力を倍以上に強めた台風11号は、金曜日の午後から海南島の文昌から広東省の雷州にかけての中国沿岸部に上陸すると予想されている。
夜から金曜の朝にかけて、強い雷と稲妻を伴った風雨となった。
ベトナムの民間航空局は、ハノイのノイバイ国際空港を含むベトナム北部の4つの空港が暴風雨のため土曜日に閉鎖されると発表した。
中国南部の交通網は金曜日にほとんどシャットダウンされ、海南、広東、香港、マカオでは多くのフライトがキャンセルされた。香港とマカオ、広東省の珠海を結ぶ世界最長の海上橋も閉鎖された。
金融の中心地である香港では証券取引所が閉鎖され、学校も休校となった。
香港の天文台によると、台風11号のシグナルは午後12時40分までに3番目に低くなり、台風が遠ざかるにつれて香港上空の風は徐々に弱まり、企業の営業再開が可能になると予想されている。
11号に関連した強い雨雲は、依然として香港に激しいにわか雨をもたらすとし、住民に海岸線に近づかないよう警告した。
中国政府は広東省と海南省に対策本部を派遣し、洪水と台風の予防を指導している、と新華社通信が伝えた。
海南の首都海口では、人々は屋内にとどまり、通りは閑散としていた。
スーパー台風が海南に上陸するのは珍しいことだ。年から2023年までに106個の台風が海南に上陸したが、スーパー台風に分類されたのは9個だけだった。
台風は、気候変動の中で、温暖化した海によってより強くなっていると科学者たちは指摘している。
先週、台風10号が日本の南西部に上陸し、ここ数十年で最も強い暴風雨となった。
水曜日の夜に超大型台風へと勢力を強めた11号のニックネーム「やぎ」は、ヤギを意味する日本語であり、同時に半分ヤギで半分魚の神話上の生き物であるカプリコーナスを意味する。
ロイター