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笑い飛ばす:サウジアラビア人はユーモアを使ってコロナ対策の規制に対処

サウジアラビアのアーティスト、Areej Adel氏が加工した、ドナウで買った食料品を消毒するシンデレラの写真は、ソーシャルメディアのいたるところに再投稿された。(ソーシャルメディア)
サウジアラビアのアーティスト、Areej Adel氏が加工した、ドナウで買った食料品を消毒するシンデレラの写真は、ソーシャルメディアのいたるところに再投稿された。(ソーシャルメディア)
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26 Mar 2021 08:03:13 GMT9
26 Mar 2021 08:03:13 GMT9
  • ワクチン接種が始まったことで、家族は再会し、2020年に奪われた時間を楽しむことができる

ハラ・タシュカンディ

リヤド:サウジアラビアで新型コロナウイルス(COVID-19)の一人目の感染者が発見されてから1年が経ち、パンデミックによって定められた新たな規範に、国民は徐々に適応している。危機は決して終わってはいないが、王国がコロナウイルスをコントロールし始めたため、国民は安心することができている。

パンデミックが始まった当初、ソーシャルメディアでは、同国が経験していた奇妙で新しい現実を反映した情報や、口コミで素早く広がる投稿が飛び交っていた。そのことにより、やっかいな激動の時代に、サウジアラビア人は笑顔になる機会を得た。

1年を早送りして見る。コロナ対策の規制は多少緩和されたが、ユーモアと息抜きは残っている。
サウジアラビアのアーティスト、Areej Adel氏が加工した、ドナウで買った食料品を消毒するシンデレラの写真は、ソーシャルメディアのいたるところに再投稿された。サウジアラビアの映画製作者、Meshal Aljaser氏が作った、彼自身がふんする忍者がコロナウイルス粒子を蹴り飛ばす動画は、インスタグラムで50万回近く再生された。

サウジアラビア保健省(MoH)が最近投稿したツイートがソーシャルメディアで広まった。ユーザーがMoHに、夫婦で異なる予防接種を受けているが、結婚したままでいられるのか尋ねたのだ。「結婚できないといううわさがあって、私はとても怖くなりました。これは本当ですか、それともただのうわさですか」

MoHは、この主張を裏付ける科学的証拠はないと回答した。

質問があればMoHが答える。何であろうと。

外出禁止令やロックダウンが実施され、病気でも健康でも、在宅勤務をしていたとしても、同胞を守るために最前線に立っていたとしても、サウジアラビア人にとって、状況は上向いている。その状況からとうとうユーモアを引き出せるほどに。

昨年6月に家族全員が新型コロナウイルスに感染した、大学生のAmal Al-Nafjanさんはアラブニュースに対し、彼女と家族は、自分たちが置かれた状況を最大限活用しようとしたと語った。

「ぞっとするような時期で、たぶん人生で最悪の時期の一つでした」と彼女は話した。「私たちはコロナによる死亡例や、生じる可能性のある長期的影響について耳にしていて、私たち家族は6人全員感染していました」

Al-Nafjanさんは、互いに支え合うことで試練を乗り越えることができたと話した。彼らが一体となった方法は、ソーシャルメディア上のバイラルコンテンツにインスパイアされた一連のゲームやチャレンジを使ったものだった。

「TikTokで、辛い物や癖のある物を食べても、コロナのせいで味も匂いもしないという動画を投稿している人がいたのを覚えていました」と彼女は話した。「それにインスパイアされて、家族でやってみようと思いました。最悪の食べ物を考え出せる人を決めるコンテストをして、出されたアイデアをどれだけ嫌だと思ったか、点数を付けました」

家族は張り切って挑戦を受け入れた。1年近く経った今、彼らは当時の動画を一緒に見て、その状況の中にユーモアを見いだすことができる。

「弟が生のタマネギを臆することなくかじったり、妹が生のニンニクを数片かんだり、父がマヨネーズを瓶から出して、スプーンに山盛りにして食べたりしているのを見ていると、今は笑わずにはいられません」とAl-Nafjanさんは話した。

 病院管理の仕事をしているNaif Alomranさんは、パンデミックの最初の数カ月間、感染拡大について「よく分かっていなかった」とき、家族から自分を隔離しなればならなかった。

「私は家族、特に母と妹ととても仲が良いので、とても大変でした」と彼は話した。「朝起きて一緒に朝食を食べたり、仕事に行く前に母のおでこにキスをしたりできないという状況が、毎日重くのしかかっていました」

自宅の客間に追いやられ、別の戸口から出入りすることを余儀なくされたAlomranさんは、追放されたように感じたと話す。それから彼は、彼が言う、正気を保つのに役立った解決策を思いついた。

「毎朝、朝食の食卓で家族とFaceTimeをしてコーヒーを飲みました。妹と私はよく一緒にちょっとしたダンスをしました。TikTokやYouTubeで習ったものです。その後、私は仕事に行き、彼女は授業を始めていました」と彼は話した。

今は予防接種を完全に済ませ、家族と再び安全に過ごせるAlomranさんは、母親が家族の動画を、彼が見て楽しめるように全て保存してくれていたのを知ってうれしかったと話す。

「それは、彼女が私にできる最高のことでした」と彼は話した。「私たちは今、その動画を見るのがとても楽しいです。私たちは再び同じ部屋で一緒にいられますが、その動画を見て、非常にたくさんのパンデミックの嫌な思い出になりそうだったものが、良い思い出に変わりました」

ワクチン接種件数はサウジアラビア全体で本格的に増加しており、300万件以上実施されており、その数は急増している。ワクチン接種が始まったことで、多くのサウジアラビア人は家族と再会し、2020年に奪われた時間を楽しむことができる。

「私たちは、王国がこのパンデミックに対して取った対策の恩恵をとても受けています」とAlomranさんは語った。

「アッラーに感謝を。私たちは、コロナを恐れるよりも、笑う所まで来ている。パンデミックはまだ終息していないかもしれないが、今はこれまで以上に、スタートよりもゴールに近い所にいるように見えます」

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