
東京:日本の中部地方では、イルカに噛まれる事故が急増しているため、海水浴客に近づかないよう呼びかけている。
地元の敦賀海上保安部によると、今年、福井県のいくつかのビーチで18人の海水浴客がイルカに噛まれたという。
AFPの取材に対し、敦賀海上保安部は過去2年間、イルカによる負傷者数はわずか数人であったことを明らかにした。
水晶浜海水浴場(別名「ダイヤモンドビーチ」)では、地元の観光協会が警戒を呼びかけており、ホームページで警告を出したり、動物に近づいたり触ったりしないようにとのチラシを配ったりしている。
「イルカは普段は穏やかな生き物ですが、鋭い歯で噛み付いて流血させたり、水中に引きずり込んだり、最悪の場合は命を脅かすこともあります」と、同協会はオンラインで警告している。
沿岸警備隊は、事件の背後にイルカ1頭がいるのか、複数がいるのかは不明だと述べた。
しかし、ある専門家は、背びれや傷跡などの特徴から、1頭の悪質なイルカが事件の原因ではないかと考えている。
三重大学の森坂忠道教授(鯨類学)はNHKの取材に対し、「おそらく同じ個体の仕業でしょう」
「人間に危害を加えようとするのではなく、仲間のイルカと同じように人間との交流を求めているのかもしれない」と語った。
AFP