
東京:被災した日本の福島原子力発電所の運営会社は木曜日、高濃度の放射性物質に汚染された瓦礫の試験的な撤去を来週実施することを目指すと発表した。
地震と津波が世界最悪の原発事故のひとつである福島第一原発を襲ってから13年、内部には約880トンの極めて危険な物質が残っている。
先月末、東京電力(TEPCO)は、必要な機器の設置に関する技術的な問題が発生したため、取り出し作業を中断せざるを得なくなった。
東電の広報担当者は記者団に対し、「再開の準備には数日かかりますが……予定通り順調にいけば、来週には再開できるでしょう」と述べた。
福島第一原発の6基の原子炉のうち3基は、2011年3月11日に津波が襲い、冷却装置が破壊され、メルトダウンに陥り、チェルノブイリ以来最悪の原発事故となったときに稼働していた。
福島原発の3つの原子炉では、燃料やその他の物質が溶けて固まり、高放射能の「燃料デブリ」となった。
新しい作業は、次のステップを決定するために、デブリのサンプルを取り出し、それを調査することを目的としている。
東電は2月、撤去準備の一環として、2機のミニドローンと「ヘビ型ロボット」を内部に配備した。
瓦礫は放射線レベルが非常に高いため、東電は内部で機能する特殊なロボットを開発しなければならなかった。
東電は昨年、被災した原子炉を冷却するために使用したオリンピックプール540杯分の水を太平洋に放出し始めた。
しかし、瓦礫の撤去は、数十年にわたる廃炉プロジェクトの中で最も困難な挑戦と言われてきた。
AFP