モガディシュ:12日、ソマリアの首都モガディシュで発生した自動車自爆テロで、複数人が死亡したと、当局者らが語った。
この攻撃は、過激派組織アル・シャバブが犯行声明を出し、同組織は短い声明の中で、「外国人将校」を標的にしたと述べた。
これは、問題を抱えたアフリカの角と呼ばれるこの国で、長く延期されていた選挙の新しい日程をソマリアの指導者らが合意したわずか数日後に発生した。
政府はツイッターに投稿した声明の中で、この「卑怯な」自爆攻撃を非難すると述べ、死者の数を4人とし、怪我人の数を6人と発表した。
「このようなテロ行為によって、国の平和や現在続いている発展が阻害されることはない。我々はテロとの戦いで団結しなければならない」
地元政府の治安当局者のモハメド・アブディ氏は、これに先立ち、AFP通信に対して、少なくとも6人が死亡したと述べていた。
「また、爆発により、この地区は壊滅状態になった」と、同氏は述べ、多数の人々がこの地区にいたため、犠牲者の数はさらに増える可能性があると警告した。
目撃者らは、爆発発生時、外国人を護衛する複数台の民間警備会社の車列がモガディシュ南部の地区を通過していたと語った。
「爆発の後、乗客の何人かが怪我をして運ばれているのを見た」と、目撃者の1人、オスマン・ハッサン氏が語った。
別の目撃者、ハッサン・ヌール氏は次のように語った。「爆発は非常に大きかったので、道路近くのほとんどの建物や、この地区を通過する車が破壊された」
「複数の遺体や負傷者が道路に散らばっているのを見た」
ソマリアは、新たな選挙の実施で合意できず、昨年2月以降、政治危機の真っただ中にある。
この行き詰まりは、モハメド・アブドゥラヒ・モハメド大統領、通称ファルマジョと、モハメド・フセイン・ロブレ首相の間で激しい権力闘争を引き起こした。
ロブレ首相と国の指導者らとの協議の後、9日遅くに発表された合意に基づき、昨年決着がつくはずだった議会選挙は、2月25日までに完了する予定となった。
この合意により、ロブレ首相とファルマジョ大統領の間の対立は緩和されるように思われた。ファルマジョ大統領は10日遅くに発表した声明の中で、選挙の日程に関する「前向きな結果」を称賛すると述べた。
この危機は国際社会に警鐘を鳴らした。国際社会は、アル・シャバブによる暴力的な反乱と今もなお戦っている脆弱なこの国の安定をこの危機が脅かすことを恐れている。
アルカイダと繋がりのあるこの過激派は2007年以降、弱い中央政府に対して多数の死者が伴う作戦を行ってきたが、アフリカ連合軍の攻撃を受けて、2011年にモガディシュから追い出された。
しかし、過激派はソマリアの広大な農村部を支配し続けており、そこから首都やその他の場所で、民間人、軍人、政府の標的に対する死者の伴う攻撃を頻繁に仕掛けている。
AFP