
東京:日本の新法務大臣、牧原秀樹氏は、世界で最も長い間死刑囚として服役していた受刑者の無罪判決にもかかわらず、死刑を廃止することは「不適切」であると述べた。
G7諸国の中で死刑制度を存置しているのは日本と米国のみであるが、日本では国民の根強い支持があり、廃止の議論はほとんどなされていない。
しかし、日本では常に絞首刑が執行されているが、その「残酷な」処刑方法も批判されている。受刑者は、処刑の数時間前に早朝に迫った死を告知されることが多い。
「凶悪犯罪が後を絶たない現状では、死刑を廃止することは不適切である」と、前日に石破茂首相から指名された牧原氏は水曜日に記者団に語った。
日本テレビのオンラインメディアによると、同氏は「死刑判決を下す際には慎重かつ極めて誠実に対応する」と誓った。
先週、88歳の袴田巌氏は、46年間も死刑囚として過ごした4件の殺人事件について無罪となった。
日本の地方裁判所は、捜査官が証拠を改ざんしたと判断し、袴田氏は「自白を強要するための非人道的な取り調べ」を受けていたと述べた。
袴田氏は、戦後の日本の歴史上で再審が認められた5人目の死刑囚である。過去4件の再審無罪判決もすべて無罪判決となった。
同国では2022年7月に、2008年に東京の秋葉原電気街でトラックを暴走させて7人を刺殺した男が死刑執行されたのが最後となった。
AFP