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デブリの試験的取り出し再開=カメラ不具合で中断―東電

先端部の爪をケーブルで下ろし、底にたまったデブリから最大3グラム程度を採取する。(AFP)
先端部の爪をケーブルで下ろし、底にたまったデブリから最大3グラム程度を採取する。(AFP)
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28 Oct 2024 04:10:05 GMT9
28 Oct 2024 04:10:05 GMT9

東京電力は28日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業を再開した。9月10日に着手したが、同17日にデブリ回収装置のカメラが映らなくなるトラブルが発生。交換作業などで1カ月余り中断していた。回収まで2週間程度かかる見込みといい、成功すれば廃炉に向けた工程は新しい段階に入る。

遠隔操作で「テレスコ式」と呼ばれる釣りざお状の回収装置を原子炉の格納容器内に投入。先端部の爪をケーブルで下ろし、底にたまったデブリから最大3グラム程度を採取する。回収したデブリは日本原子力研究開発機構の施設で分析する予定。

爪を下ろしてデブリを採取する手前まで作業を進めたが、9月17日に回収装置先端にあるカメラ2台が映らなくなり中断。手作業で今月、新しいカメラと交換した。 

同原発1~3号機内には、2011年の事故で溶け落ちた燃料と、原子炉内の構造物が混ざり合って固まったデブリが約880トンあると推定されている。詳しい状態や性質は分かっていない一方、放射線量は極めて高く、取り出しは廃炉作業の中でも「最難関」とされる。

当初は21年に実施する計画だったが、海外での装置開発や準備作業などが難航。約3年遅れで今年8月に作業を開始しようとしたところ、接続するパイプの順番の誤りやカメラの不具合で2度中断していた。

時事通信

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