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原子力情報団体、再稼働した原子炉の安全性に問題ありと発表

(Onagawa power company)
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31 Oct 2024 03:10:28 GMT9
31 Oct 2024 03:10:28 GMT9

アラブニュースジャパン

東京:女川原子力発電所の2号機が火曜日、2011年の東日本大震災と津波で被災した原子炉として初めて再稼働した。

同原発は沸騰水型軽水炉(BWR)で、2011年の東日本大震災と津波で大きなメルトダウンを起こした福島第一原発と同じタイプだ。

市民原子力資料情報室(CNIC)は、女川原発の安全性に重大な問題があると指摘する。

「女川原子力発電所は、2011年の東日本大震災で、日本の原子力発電所の中で最も強い揺れに襲われた原発である。大津波の直撃とそれに伴う大破壊は辛うじて免れたが、海水が暗渠を通って逆流し、非常用ディーゼル発電機の故障を引き起こしたため、甚大な被害を被った」

「2号機原子炉建屋のコンクリート壁に1,000以上のひび割れが生じ、強度が著しく低下した。今後発生するかもしれない大地震に対して、十分な強度を確保するための補修工事が行われているかは疑問だ。想定される規模の地震に耐えられない可能性がある」とした。

CNICは、2024年の能登半島地震の際、志賀原子力発電所では電力会社によって事前に計算された推定値の2倍以上の揺れに見舞われたように、地震の揺れのレベルを予測するための事業者の計算が正確でない可能性があると述べている。

「もうひとつの懸念は水素爆発です」とCNICは言う。「福島第一原子力発電所では、1号機、3号機、4号機が建屋に深刻な損傷を与えるほどの爆発を起こした。水素爆発に対する対策はまだ開発されていません。13年以上も停止状態にあった原子力発電所を再稼働させることは、安全上大きな懸念事項である。原子炉建屋の制御棒油圧駆動システムからの水漏れや、非常用ガス処理システムの不具合など、ここ数ヶ月の軽微な事故の発生は、隠れた安全上の問題が存在することを示している」

東北電力は5700億円を投じて海抜29メートルの防潮堤を建設し、津波に備えた。また、その他の安全対策として、原子炉建屋の耐震補強工事も行った。

女川原子力発電所は、政府が輸入エネルギーの負担を減らすために原子力発電に注目する中、東日本で最初に運転を再開した原発である。

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