北京: 中国政府が、日本人を対象とする短期ビザ免除の再開に向けて最終調整に入ったことが22日、分かった。日中関係者が明らかにした。早ければ月内にも決める可能性がある。
中国は、観光や出張を目的とした15日以内の短期滞在の日本人向けにビザを免除していたが、新型コロナウイルスの流行以降、停止している。コロナ禍後、経済活動の正常化で日本から中国への出張者らが増加。ビザ取得が企業活動の足かせとなっており、日本政府や経済界が中国側に免除の再開を要望してきた。
今月にペルーで開かれた日中首脳会談で石破茂首相と習近平国家主席が人的交流の拡大を確認しており、中国側として対応に動いたもようだ。
中国政府は今月、韓国など複数の国に対する短期ビザ免除を発表。景気低迷が長引く中、対中投資の拡大につなげる狙いもあるとみられる。
時事通信